2010年、渋谷で/番田 
 
昔 夜の渋谷で
自転車を 必死で走らせていた時に
誰もいない仕事場へと向かっていた時や
クラブにでかけた時のことを思い出す


暗い 人気のない道の
電灯から電灯へと
僕は見えないものを追いかけていた
一人で 自転車を 走らせていた 


君も出かけていくことだろう
若かった頃の 僕と同じように
言葉のない 遊びと
仕事をこなしにいくために


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