りずむ/石川
 

祈りをこめてやれば
たどりつくと
おもっていたんだから
赤いくちびる
霧でみえない
やわらかな膜

せなかの音
呼びたいのは何
赤い点々
地図のうえ
おちる
うかぶ


くりかえし
くりかえし
口笛だけきいた
どろんとろん
おもったとおりの小節なんて
おもわなければ
たぶんいらなぃ


わたし
あなだらけ
みんなまるく
むこう側からやってきて
穴でできていた
すぅすぅするのも
びっしりならぶ
それのおかげ


涙がみずうみになった
さいぼうからはじまる
みどりの
ひとつの
足も瞬きもないような
わかれたりする
おかしなめろでぃ

どんどんぶんれつ
砂に落としたビニールみたいな
まいくろちっぷがはいった
あたらしいオルガンような
ゆかいな音がする


ひつようなんだね
みんな
おんなじになるよう
空じゃないほうに
埋めた
やわらかいものに止められそうなら
どろんどろん
これ しんぞうの音
どろんとろん
なんど
でも


くりかえす


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