原初の森/
梅昆布茶
原初のもりのなかには
原初の夢があったのだろうか
生命ははじめて声をだしたときに
詩を綴っただろうか
曖昧な系統樹のはてに僕たちは
何の権利もないことを知るが
それが自由なのかもしれないとおもうんだ
所有権なんてなかったんだ
誰の愛も所有できない
未だに誰ともあっていない原初に
また
帰ろうかと思ったりもするんだ
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