星を継ぐ物語/ミナト 螢
人は両手と両足で星になり
重なる時に同じ名で呼ばれる
共に歩んで本気で励まして
マッチ棒が倒れないように
生きて来た今日までに火をつけよう
誰かに心配かけても良いんだ
いつも約束は一本ずつ折れていく
骨みたいに複雑な笑い方を
ふたりで見つけてしまおうか
幸せは火の粉を振り被るほど
熱くて目が痛いものだと知った
星が表と裏に離れたって
僕等はずっと正面しか見ない
二次元のバーコードが
過去と未来を読み込めるような
座標を求めた空の帰り道
赤から青い炎に変わった
優しさは指先で触れるくらい
生暖かい風を伝えていく
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