お昼寝/丘白月
 
私はあなたが思うほど強くないのよ
いつもあなたの後を追いかけて
走って転んで背中にしがみついてた

好きだよって可愛いねって
笑いながら言ってくれて
抱きしめてくれた

雲の上でお昼寝してくるねって
そう言って階段を昇って
あなたは日差しの中に消えた

どこへ行けば階段があるの
とてもあまりにも高い所だから
ビルの屋上も山の頂上でも見えない

いつも何か急いで
私の前を歩いてた
時間が無かったのね

私は太陽のような愛を貰ったけど
いったいどれだけあなたを
愛していたかしら

小さな私はいま鳥になって飛ぶ
あの真っ白な巣に向かって逢いにいく
鳴き声が聞こえたら抱いてね
一緒にお昼寝しましょうね

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