エンゼルランプの妖精/丘白月
 
やわらかな

透き通るような

赤い花のランプ

花はみな下を向いて

どんな小さな虫にも

優しく灯りをともす

冬の黄昏が海にしずみ

星が秒針のように

一歩ずつ空に向かい

月が空を支配すると

森の中から妖精たちは

手をつないで飛んできて

ランプの下で恋を語る

たくさんの赤いランプが

見渡す限り咲いて

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