春の街/
丘白月
寂しい時は砂利道を歩けば
話し相手がいるみたい
ほらスズメが横目で飛んで行った
カラスまで電線からこっちを見てる
小さなつぼみたちは
ラズベリーのソフトクリーム
公園のテントからコーヒーの匂い
春を移動販売する妖精
やわらかな風と香り
花に似た笑顔を咲かせて進む
砂利道を歩く私に合わせて
口ずさむのは妖精のマーチ
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