17歳 砂に何を埋めた?/瓜田タカヤ
 
と思い悪事を働き、
逆に全ての人間が悪いのなら
「こうだろ!本当は。」と優しく生きようとするのだ。

そう実際、根本的な場所ではネガティブでは無かったのだ。
それは重心を無くそうとしている、回転運動が終わりそうなコマのように、
精神の皮膜ではどんどん無軌道に暴れているかのように
見えるのだが、コマの重心は絶えずバランスを
取ろうとするようなものであった。
気がする。

そのバランスを取ろうとする言葉は、何か、
と言うことにその時期は気づいていない。のだが
今ならわかる気がする。それは「無情だから生きる。」ということではないか。

適当なデザインの悪魔が、悪意を持って人
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