黄昏に疼く走馬灯/viraj
 
22歳のとき、あらゆる義務をはたしおわり、あらゆる劣等感に打ち勝って消えることのない自信を手にした。

あの時、的を貫いた。

今、再び、神の門の前に一人立つ。

トラウマが疼く。

俺をここまで強くしてくれた傷だ。

あれからもう8年以上たった。

どのようの幸福もねたまないくらい強くなった。

でも、美しいものの多くは儚げで弱いね。

多くの前世がフラッシュバックした。

ホームレスとして、愛犬とともに生きた人生。

あの日、イヌがしんだ日、心が裂かれる思いであった。

美女として多くの男をたぶらかして生きた人生。

フリーセックスという抑圧の日
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