きらきら/
ミナト 螢
海面を渡る光の長さで
私はスカートを履いた
浮き輪が欲しくなるくらい
慣れなくてうまく泳げずに
恋が満ちて来たから浮かぶ心
めくられて分かる薄い血管に
あなたが流れて来るまで
刺された海月(クラゲ)の針を
飲み込んだならもう一度だけ
傷ついたフリができるのかな
指先に同じ痛みを握って
優しさを分けて貰えるのかな
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