END/ミナト 螢
 
小説のラストに書かれている
夢はまだ本当を知らないまま

ぶつかることや慰め合うこと
抱えたものが不安だとしても
落とさなくて良かったと思う

いつも挟んでいる栞みたいに
数ページ先の未来を残すまで

膝をつく時がいちばん優しい
だから僕達は去っていくんだ
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