冬ざれの向こう岸/
丘白月
枝の手がほどけ落ち
葉は種を守るように
幾重にも重なり冬を越す
冬ざれの向こう岸には
もう雪の精が待っている
みんな眠るのを待っている
朝になれば木霊が六華を生むでしょう
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