この頃「自称詩人」/アラガイs
 

あのころゲーテを読み返しては
死んだように眠った
いまではゲーテも読めないから
枕をたかくして眠る
癒されたのはわたしではなく
夢にみた彼、誰かしらの人物
朧気な影と薄茶のレース
そうして陽だまりから落ち葉が
嬉々燦燦と散る
銘々がくりかえし
いま書き続ければ秋
書き足せばまた、冬
蠢く皺雷鳥の
「誰だ」絵文字が笑うのを
みたり、、そう
、にたり、笑わせとけばいいのだ」
ふたりでは書けない四季
嬉々と無自覚に
ひとりでは寂しすぎるから







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