ボールペンの詩/
ミナト 螢
ノックをする度に爆発してた
黒い宇宙から流れる文字を
生かすものと殺すものに分けて
美しく見えるようにしなさい
僕等が望んだ芸術のために
握り合ったのはナイフかも知れず
残された命 輝けるように
磨くことだって必要でしょう
体温計の目盛りが下がるまで
言葉を探して空になるロケット
斜線の下で眠る死体を今
透明な棺に運び飛び立つ
インクの匂いが雨に混ざる夜
整列をした詩が見送った
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