きょう二十歳になるおまえと/日比津 開
一番幸せを感じるのはー
まだおまえが元気だった二歳の頃
鬼ごっこして駆けずり回った
家の近くの公園を散策し
ユリカモメたちと遊んだ
運河の畔を訪れる
ーことにあるのかも知れない
これが叶ったら、
父の幸せはこの上ないものとなる
挨拶に集まった
たくさんのユリカモメたちに
成長したおまえは
どんな表情をし、
何を話し掛けるのか?
それを見届けたら
おまえを天国の神様の元へと
帰すことにする
きょうだけ
ほんの一時だけで良い
このように父は
おまえに会いたい
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