妖精のローズヒップティー/丘白月
 

バラが散ったあとに
可愛い赤い実が呼びかける

妖精は両手いっぱい摘んで
森の湧き水に浮かべる

宝石のようなハーブは
冷たい夜に妖精を温める

湯気の向こうに
ぼんやり見える妖精の笑顔

朝になればあの子の
窓辺にも届けよう
そう妖精たちは相談する


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