ノイズ/ミナト 螢
 
誰かがいて
誰もがいなかった

隠れんぼのように
取り残された
神社の鳥居に
ブランコはない

バチが当たるのか
風が当たるのか

日常のノイズ
白く飛ばした
青春はまだ
余熱を持っている

鬼の仮面を
外せなかった頃
このままずっと
笑えない気がした

懐かしさは時々
残酷で

着られなくなった
洋服みたいに
飾っておくだけの
写真を倒す
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