散歩道/ああああ
 
捗もないように思えたが、それでも毎日寝てしまう。寝ても寝ても起き抜けのだるさは変わらなかった。Bのアパートは鉄橋のすぐ近くにあり、電車の通る音が夢の中でもガタゴトと響いた。隔週土曜日の朝は病院に行く予定があるはずだったが、Bはもう何ヶ月も土曜日を丸一日寝て過ごしていた。そのせいでもう薬は手元になかった。Bは唐突に思い立ち、自分の決意をはっきり口に出して言った。それから、深夜まで営業を続けているドラッグストアに行き、薬を二瓶とペットボトルに入ったスポーツドリンクを買った。はっかのような鮮やかな緑色の錠剤をゆっくりとすべて飲みきったBは再び眠りについた。

 Cは仕事帰りに電車に揺られながら、Aと
[次のページ]
戻る   Point(0)