労働/ミナト 螢
 
大きな足跡を
残す雲が
滑り止めの
ソールを自慢した

脱げないように
転ばないように
履き続けると
決めたその心が

生まれた時から
ずっと見ているよ

さよならを言う
前に飛ばされてく
横たわる場所も
与えられずに

座ることなんて
許されなかった

立ち仕事だけで
何が食えるの
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