ファンデーションの詩/ミナト 螢
 
肌に触れる
優しい言葉たちが
毛穴を隠して
美しくなる

ふっくらとした
幸せな頬で
受け止める
思いが輝くから

魔法の粉を
指先で舐めて

どこにも
売っていない
新色を

誰かに見せたくて
走って行く
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