金木犀と銀木犀の妖精/
丘白月
雨上がりの公園で
月あかりを浴びて待つ
遠くへいった人を
あちらこちらの水たまりが
白く鏡のように木々を照らす
風が金木犀の香りをくれる
妖精が手をつないで飛んでいる
銀木犀の囁きがきこえる
金と銀の優しい香り
私の涙は香水になって
月に落ちていく
戻る
編
削
Point
(1)