秋の森のソナタ/
丘白月
ウサギが小枝を折って
落ち葉を踏んでいく
リスがドングリを噛じる
樅の木を登っていく
赤い滝のように
風が枯れ葉を抱きしめる
さざ波のように聞こえる森の命
何もかも神様におまかせで
昨日にとらわれず
明日さえ思いをよせない
森のささやき声だろうか
妖精のピアノが
どこからか聞こえてきた
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