ルーブル美術館の妖精/
丘白月
パリの妖精
第11話「ルーブル美術館の妖精」
あの人は愛してくれた
月を背にして
そっと忍び込み
ランプを吹き消す
煙がカーテンになり
月の目をかくす
あの人は忘れないと言った
残るもの全部
私にあげると言った
ルーブルと名付けた城
それは私の名前
永遠に離れられない
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