青のせりふ/たちばなまこと
きれいだよ
声は
寒空を切り裂いて
一万カラットの流星を産みおとした
ありがとう
たましいとからだは別のもの
暴言を
内臓にしまい続けてから
もう
泣きぬれて びしょぬれの
内と外
夜明けを知らない海に 浮き沈みする
ひとのからだの 水ふうせん
たたみなおした暴言は
青い光で泣いていた
青い心に出逢ったときに
共鳴が放った 閃光!
また 真昼に両手を広げたんだ
広げたかったんだ
私がまた 世界になれたなら
きっとまた なってゆける
白い砂浜に居場所を見つけた
青い光
結晶は朝日と手をつないで
言うんだ
大丈夫
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)