【批評ギルド】『煌く銀河を駆け抜ける僕の銀河鉄道』宮森 竜/Monk
同調
してるような感じを受けた。実際その夢の銀河鉄道もガタンゴトンだったり、
ズルする流星を「しかたないなぁ」と眺めてたり、終点も星たちが望んだ場所
を終点にしますとか、この「僕」はきっと現実の生活でも似たようなことして
るぞたぶん。飲み会行って「二次会行く?」ときかれたら「どっちでも」と言
いそうだよ。「夕ご飯何にする?」に対しても「君の食べたいものでいいよ」
と言うよ。眠ってて夢の中で遠い銀河にいるのに本人はそのまんま普段と変わ
りないところがおもしろかったな。いい人なんだろうな、この人。
おもしろかった部分はあるけどもそれは作者が狙ったものではないかもしれな
いし、そもそもこの作品はどこを楽しむものなのか作者の意思があまり感じら
れないのでそのへんがよくないと思う。夢オチだから弱いのではなくて、どこ
を見せたいのかはっきりしていないから弱いんじゃないですかね。とりとめの
ない夢の話を、とりとめのないままに話したような感じでした。
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