時間が/こたきひろし
ら五時になれって
時間が前に早く進めって
なんでもいいから時間は早く進めって
俺の老骨で支えられた体を
痩せた心を
一日の労働から
一刻も早く解放してくれって
俺が働くのは
あくまでも生活のため
最低賃金すれすれでも
なけりゃ
家族まとめて日干しになるからさ
微々たる年金も
なければ日干しになるからさ
Pc 持ってないし
使えないし
そんな俺の頭の中は
アナログだし
体内は血液流れて止まらないし
汗もかくし
流れるし
こうして
詩を打ってる自分の目には
涙が出るし
溢れるし
笑いたくなるくらい
悲しい人生だからさ
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