噂/
為平 澪
げ込んだ
マスコミにも電話をかけてすべてを語った
噂は「うわさ」に生まれて、自分に一番出来ることをしたと思った
(これで、もう、死ななくていい人が、殺されることはない)
その翌日、噂の姿を見かけた者はいなくなった
誰かが「噂は遠い所へ送られた」と言った
そして人々は口にした
「ホント、噂なんて一体誰が産んだのかしら?
どうせすぐ、消えるだけのモノなのに…」
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