春の歌/
ミナト 螢
時計の針みたいな
たんぽぽは
指で触れてみて
巻き戻せるかな
過去の出会いや
未来の透明を
ささくれが沁みる
花びらを揺らし
長針も短針も
待たない今
僕だけの
タイムマシーンに
乗って
黄色信号を
見守り続ける
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