あの頃少年は、行こうと思えばどこへだって行けるって頑なに信じてたっけ/涙(ルイ)
 
ある日少年が目覚めてみると 
背中に翼が生えていました


とても大きくて重そうな翼です


少年は空を自由に飛びまわることが夢でした
なので嬉しくてうれしくて
早速その翼を羽ばたかせようとしました
しかし どうやって動かせばいいのか
少年はその方法を知りません


少年はどうにかしてこの翼を動かしたいと思いました
まず 背中にぐっと力を込めてみました
動きません
両手をばたつかせたらいけるんじゃないか
いける訳もありません
目を瞑り 鳥になったつもりになってみれば
少し高いところから飛んでみたらどうか
思いつくかぎりのことを少年は何度も
あきらめずに試
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