はっこうたい/
かぜきり
青く澄んだ空のてっぺん
ぐるりとめぐるひかりの輪
きらきらまわる浅い淵から
湧き集まってくるあわい雪
それはまるであぶれた幸せ
そらにひろがるこぼれた幸せ
ひらりひらりとまいながら
くるりくるりとおりてくる
あぶれた悲嘆をあつめつつ
こぼれた歓喜をひろいつつ
ひとのあいだをかいくぐり
ひとのおんどをさけながら
ふれてはならぬと
またたいて
ほろりと土に
とけていく。
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