休日の時間/番田
誰も知らない
部屋の中で いつも
ぼんやりと 遠くを この目に見つめる
かつて そこにいた 自分として
僕はそこで生きているのだろう
しかし短い時間の中で ただ生きているのは
生きているからこそ変化を感じるものかもしれないが
あまり変わることはない 変化なのだ
昔一人で海に行った日のこと
親の車を借りてアクセルを踏んだものだった
あれはいつだったのだろうかと 思わされた 過去に
だけど大事なことを 何か置き忘れてきた気がするのだ
一人でボードを借りて
波に乗っていた 僕は あの日
僕に社会は向いていないと気づかされた
そんな日々が 確かにあった
戻る 編 削 Point(0)