冬景色/
ミナト 螢
白い上空から
手紙が来る
ここに届く頃には
破れたまま
何て書いてあるのか
解らない
砂時計に入れた
紙切れが舞う
逆さまにして
空へ送り返し
もう一度だけ
僕に宛てて欲しい
喧騒を離れ
幻想に近づく
朝焼けが燃やす
紙屑の跡を
きっと雲に乗って
ちぎり投げてく
言葉があるから
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