そんな訳でブルートは/TAT
北のババァ方式だそして
ここが重要だが
俺は別に比喩や暗喩で言ってるのではない
本当にフルートは人間の言葉で
『いいから俺も連れてゆけ』と言ったのだ
あの寒い
2013年の12月11日の夜に
俺はしょうがないからフルートにこう言った
『分かった。でも条件が二つある。お前がこれから行く世界はこことは違う恐ろしい都会だ。綺麗なままではいられない。お前はお前の名前に濁点を付けて明日からブルートと名乗れ。二個目。俺の引っ越すマンションはペット禁止だ。お前を飼ってる事がバレたら俺はマンションを追い出されるから真夜中に眠りに来る位ならいいけど昼間は街で生きろ。俺んちに来てもいいのは、そうだな、。木曜日だ。木曜日限定。あとコレお前好きだろ?ガーリックピラフ。匂いですぐ分かるだろ?木曜日以外に俺んちに来ていい日は、俺がガーリックピラフを作ってる日だ』
そんな訳でブルートは
今も木曜とガーリックピラフの日だけ俺の家に来る
まるで浮気相手のように
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