入学式/杉菜 晃
 
でいるのさ。
君に言われれば読めるかと思ってね。
 ということで、ぼくの初心者的な上の願いを聞いて欲しい。
二番目の願いは、君の今の詩を読みたいということ。二番目にしたからといって、等級があるわけじゃない。これは新しいもの好きのぼくにとって、これから詩作をするために、ぜひとも刺激として必要なものなのさ。二番目にしたからといって、落差などあるはずもない。かつて教え子だった君に、今は詩の先生になってくれと頼んでいるのだ。
というわけで、ぼくの二つのお願い聞いてよね。


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