タキオン/1486 106
ど倒れたりしない
胸の奥で大きな音を鳴らすその存在を信じているから
騒ぎ疲れてコンクリートの上に寝転がった
沈黙に負けてどうでもいいことばかり話した
目の前に広がるのは雲一つない満天の星空で
誰が一番最初に流れ星を見つけられるか競い合った
何かを思い出させるかのように吹き抜けた
冷たい夜風なんて少しも気にならなかった
駆け足で過ぎ去る季節に置いていかれないように
ぶつかりながらも転びながらも僕達は全力で走るんだ
誰かが作った勝手なルールは振り回されたりはしない
心の奥で大きく光を放つその存在を信じているから
理由なんて考えずにいつも反対の答えばかりを
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