初恋・幻影 ---ショパンを追悼して/st
(時は1829年10月 ショパンは19歳
恋心にときめいていた)
今はただ せつなくて
好きなのに 言葉がでない
きみの前では
なにもいえない
でも
きみのことを想うとき
鍵盤の上を ながれてゆく
旋律がみえる
なんて美しく はげしく
せつない しらべだろうか
気付いたら
僕の気持ちが
そのまま
五線譜におちている
きみのことを夢見て
きみを想いながら
僕はコンチェルトの
アダージョを書いた
このコンチェルトと
今朝でき
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