ちいさいひとり/「ま」の字
 
るのか?
そんなところで餓えないか?

こずえのうえのそらがしずかにいろづいてゆく

なんねんか
ちいさい一人をさがして
しげみというしげみをほっつきあるいたなあ
そのころはもう一人のおれを しんじていたんだ
なあに
いまじゃ信じちゃいない
だいたい人生みえてしまったし
とりあえずだがやることはありすぎる
(果たせそうもないやくそくもなあ) 
だがな あのちいさいおれは
なすべきことも
はたせそうもなくなったやくそくも まだしらないはずだ
確かもっと
とおいまえの おれなのだ
(いったい 何由来なんだ?)

おれはどうやら しっている
あれは ただそのま
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