お月見の夜/
服部 剛
時には、夜のドアを開けて
静かな世界を照らす
月を眺める
秋の宵
――あなたのココロの目に視える
月の満ち欠けは?
日々追い立てられる秒針の音(ね)から逃れて
やってきた
隠れ家のCafeにて、我思う
自分のからだの中に
ゆっくりと垂直に下りる――錨(いかり)について
(今宵の僕はドアの外に独り立ち、月をみる)
人間のほんものの暮らし
色と言葉とメロディーに
これから出逢い
ココロの琴線(きんせん)の震える…予感を胸に
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