どんな趣味を、2018/番田
僕はサマソニに向かう電車の中で
見つめていた そこへ行くであろう人を
海が 広がる 窓の外
そして 連なっていた化学工場
それから しばらく歩いて 着いたメッセで
僕は もう 毎年のことなので 慣れたように
チケットのバンド交換をしたのだった
最初の目的地へと そして 歩いたのだった
僕は今年もサマソニへやってきたのだ
とりたてて見たい歌手が しかし
そこにいたわけではないのだが そして
知るためだった 自分自身の中の居場所を
しかし年々増え続ける外国人の姿には驚かされる
外国人の姿自体 昔は探しだすのにすら 苦労したほど
だが 後ろに元気な若者がいるかと思えば
外国人の姿だった そこにいたのは いつも
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