生と死/
ミナト 螢
一日を生きるための
命の値段を計算したら
給料じゃ全然足りなくて
死のうと決めた日の
電車はモノクロだった
東京に飲まれた人生
遊び過ぎて馬鹿みたいと
浮かべた涙が
今は光を透かして
言葉になるから
どんなカクテルよりも
美しいと思った
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