明日を終わらせて/シギ
ない誰かの。
私の呟いた、其の人は優しい。私だけの、其の笑顔も。
私に寄り添う、其の花は優しい。誰も知らない、其の花言葉も。
私は解らない。私には解らない。
其の花言葉の意味も、真実の言葉も。
其の人は知って居る。私の好きだった、其の花の名も。
ねぇ、知らない。知らない。知らない。私は、知らない。
どうして、誰かは知ってて、私は知らない、私の記憶。
私の名前を誰かは知ってた。私は其の人を知らなかったのに。
誰かは花の名前を呟いてた。私が好きだったのだと
悲しそうに 笑って
褪せて。
戻る 編 削 Point(1)