詩人の翼/
ミナト 螢
僕が生まれた日に
鳥は逃げた
命を貰ったような
気がして
空を描くことを
続けている
本当は飛べる
力があるのに
落ちることばかり
心配してさ
そうならないように
愛を描いて
誰かの両腕に
抱きしめられた
僕が生まれた日の
両親はきっと
あの鳥にも命を
与えたんだね
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