ジンジャーはちみつレモンティー/藤鈴呼
の欠片が ぶつかり合って
その内 喉の中に 共に 吸い込まれて行く
胃袋の中で はちみつと 紅茶と 同化して
どうかしていた過去なんて
どうでも良い位に
笑える位の おとぎ話に 代わっていくから
だから どっちかって言うと
生姜は
磨り潰してない方が 好きだな
喉に刺さった 小骨の代わりを 見つけた
言いたかった 台詞の渦だ
渦潮に遭遇した記憶はないが
船の上から眺めると
きっとこんな感じなんだろう
自分だけ ずぶ濡れ回避しておいて
水滴の一つ一つを 綺麗だね、なんて言いながら
眺めて居る
それこそが 汚さ だったんだな
例えば他
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