ジンジャーはちみつレモンティー/藤鈴呼
 

ジンジャーティーで 温めた

あの頃 二つの心は 
同じような角度で 綻んでいた
結ばれた紐が 解けるのは 道理

それぞれの 旅立ちへ向けて 準備を始める頃
素敵なジングルベルが 鳴り響く

同じ湯船に浸かっても 何だか生温い それは
なまぬるいカンケイ なのではなくって
ココロがササクレダッテイルだけのお話

お箸を取り直して 
取り零したものを 一つまみして

それは そう 例えば 
この季節なら 年越し蕎麦

かしわ汁を作って
柏手を打つ頃

私達は 空の上
南の空へ 飛び立つのね

あのね、あなたいつも まちがえているんだけれど

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