ジンジャーはちみつレモンティー/藤鈴呼
 


煌びやかなネオン通りや 
切なすぎるメロディーよりも

心潤す存在があるとすれば 
喉を潤す生姜紅茶だろう

君は何時も
何かを勘違いしていて 

ジンジャーティーと言えば
ブレッドマンと続けたり

甘ったるいクッキーの味を連想して 
にやけてみたりもする

そういう処が可愛らしいのだけれど、
とは思うが

刺激を含んだドリンクのように 
一瞬 詰まったりする

会話の中で 
二の句を継げなくなったりすることは

有り難いことに 最近では 
ほぼ 無くなった

昔は 
「沈黙の時間が苦じゃない相手が理想」 
なんて言っては


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