サイバー/狩心
 
し、自分達の意義を掴む為に奔走した

微妙にずれて離れ、重なり合っていた無数の無限の宇宙が少しずつ少しずつ
そのずれを確認しながら少しずつ少しずつ、融合していくその先に
何があるかも分からなかった、しかし、彼らには何か「やるべきこと」が必要だった
サイバー
波打つ浜辺で地平線を眺めながら、砂の上に座る私は耳を澄ませ
たまに現れる人間以外の会話達に夢を託す
目を閉じて
お前たちがやり遂げてくれるなら喜んで席を譲ろうそして
その時が来るまで
私たちが私たちらしく存在する事を許してほしい

細波が足を濡らす時
「ごはんよー」と 愛する妻の掛け声が聴こえる
振り向くとそこに君の姿はないが
聴こえた
私には確かに
聴こえたのだ










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