日々の垂れ流し050319おはよう/A道化
 
は呼吸する。折り畳まれて触れ合った私のおでこと私の膝小僧が愛し合っている。嬉しくて、好き、と、私の唇が私の膝小僧に口付ける。私はそれを喜ぶ。


 毎日決まった柔軟体操の最後の手順を終えたら、よし、と、立ち上がり、食器洗い乾燥機の中のものを食器棚に片付けて朝食の為の果物、最近は林檎とバナナの皮を剥いて切る。そのとき、意識して背筋を正そうとする瞬間が私は大好きだ。林檎を剥く音も大好きだ。刻んだ果物にきな粉と黒胡麻とシナモンを振りいれてヨーグルトをかける。食べるまでの間冷凍庫へ。


 そうして次は珈琲。珈琲ポットでお湯を沸かし始めたときからその日の珈琲による幸福感は既に湧いている、ドリッパーにペーパーフィルターをセットしてそれをサーバーに置く、珈琲豆をミルで挽き始める、おはよう、朝の挨拶をするように香りが立つ、こぼさぬ様に、挽いた豆の粉をフィルターに入れ、お湯を注ぐ、珈琲の粉がふんわりと膨らんで素敵な湯気が立つ。

 おはよう。おはよう。


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