ふみだしたひとつ/捨て彦
 
ゃのうらでないしょうばなしをしたこと
てを




だれにもさしずされることなくしぜんにつないだこと
その





やさしいしせんおとといのちぎれたくもともだちのえがおかなしいあまおと
にごったかいわぼくたちのゆびさききみのあしもと
くさったろじおとなのたちのわるさ
つきあかりしろい
しろい








せなか








だれにもさしずされることなくしぜんにてをつないだこと




てを
きみのせなかに
はじめてのせたひ








(ねえ








ぼくがね




ふみだしたあしもとのひとつ




ふみだしたあしもとが
なにげにまばたきしたそのしゅんかんから




きれぎれだったものとーんのまちは
まるでせっそうないもほど
いろつきはじめるよ

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