原色のなみだ/吉岡ペペロ
で絵を描くように
詩を紙に書き散らかしたり
目をとじてヘッドフォン耳にあてたり
怒っていいことなんてたぶんない
つまらない顔をしていいなんてこともたぶんない
原色のなみだを
灰色の片目から空にながそう
音楽は消えていく
消えていくから生まれていく
なにものこらないことをしよう
怒っていいことなんてたぶんない
無理してわらう必要もない
きょうも朝からからだの何処かが痛い
じぶんを正当化するなんて
じかんよりこころがもったいない
見えないビューティフルだけを
感じて息をしていこう
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