最後のパン屑/ヌヌヌ
 
かに胃の腑に火が灯る。
三、四杯と数える頃にはこの世のなにもかもがどうでもよくなっている。

二人は疲れていた。
草臥れて男は何杯も酒を飲み、女は雑踏を見るともなく見つめている。
皿には最後のパン屑が散っている。

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作者注 ロートレック 最後のパン屑をみてかきました

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